2010年10月05日
知っていて産んだのですか?9
「知っていて産んだのですか?8」で、
M元係長が「(ダウン症と)知っていたと知らなかったとでは
保健師の対応が違う」と明言したこと、一方で、三か月健診の時に
謝罪に来たことに関するヒアリング結果を書きました。
今日は、K保健師とM元係長の発言の裏にあると推測される
偏見
に関するひーままの意見への
ヒアリングの回答を書きます
ひーままが定義する「偏見」とは、
・正に偏った見方
・思い込み
・多くの人がそう言っているので、自分もそうだと思うこと
(ステレオタイプ?)
・知らないが故に一人歩きしてしまうこと
・事象に対する客観的な証拠がないのに、観念的で独りよがりな見解を持つこと
上記のことが多いほど、偏見の根も深いと考える。
K保健師とM元係長の偏見の背景には、特に、
「知らないが故に一人歩きしてしまうこと」があったと考える。
つまり、ダウン症児やその母親のことをあまり知らないため、
「ダウン症の親=ネガティブ」という偏見を
いとも簡単に持ってしまったのだと考える
簡単に言えば、勉強不足ということ
(税金を貰って仕事をしている人達がこれでは困るのだが・・・・)
しかし、保健師という国家資格と、行政の管理職という肩書きが
偏見であっても真実味をもたせてしまうのである
一方で、別の観点から見れば、
出産後に、自分の子供がダウン症と言われて
悲しむ母親の方が多いことも理解している。
しかし、だがらと言って、
「ダウン症の親=ネガティブ」は
決して成り立たない!
また、受容までに時間をあまり要さない人もいれば、
子供が小学校になっても受け入れることが出来ない人もいる。
本当に人それぞれ!三者三様、十人十色なので、
「ダウン症の親=ネガティブ」は
決して成り立たない!
そして、100万歩譲って、仮に、
「ダウン症の親=ネガティブ」が成り立ったとして、
「(ダウン症と)知っていて産んだのですか?」と訊いた所で
支援にどんな違いが出るというのだろうか?
結局の所、K保健師の偏見である「ダウン症の親=ネガティブ」
に当てはまらない人の出現に驚き
、「つい」聞いてしまったのであろう。
それは、三カ月健診の時に、K保健師自身が言及している
上記がK保健師とM元係長の発言の裏にあると推測される偏見に関する
ひーままの意見である。
これに対するヒアリングは17名(うちダウン症児の親7名)に対して行い、
以下のような回答を頂きました。
母集団(ヒアリングの対象)は、ひーままの友人、知人、初対面であっても
ダウン症児の母が直接聞いたことなので、温情があったことは否めません
また、30代40代が中心なので、世代の特殊性もあるかもしれません。
3.偏見に関するひーままの意見に対して、
①偏見の背景には、知らない、不勉強ということがあると思う。
②「私がお子さんまだ?」と聞かれて来たのと同じように、
あまり考えずに訊いてしまっただけではないか?
これが偏見なのかもしれないけれど・・・。
④あまりダウン症児の親と接したことがない人達が言っただけで、
それを「偏見」と括るのは如何なものか?
⑤偏見は偏った見方だと思うけれど、この場合は上から目線の
差別。偏見と差別ならまだ偏見の方がマシ!
⑥保健師になる教育課程で、偏見を助長するような
授業が行われているのではないか?
⑦「私は偏見など持っていません」という人ほど、
偏見を持っている。この人達も同様なのでは?
⑧知らないだけだと思う。この人達はもっと勉強すべき。
⑨偏見は誰でも持っていると思う。その強弱は育った環境や
人間性によって大きく異なる。今回のケースは人間的に疑問
な人達の発言と考える。
⑩この人達にクレームを付けるのなら、偏見の生まれる
メカニズムをもっと知ってからにすべき。
⑪知ろうとしない、勉強しようとしない姿勢によって、
偏見が助長されていくのだと思う。
⑫この人達は、何人のダウン症児及びその親との
係わって来たのか?その人数によって偏見か事実かが
決まると思う。
⑬知らないだけだと思うので、今回のケースを契機に、
この人達の偏見も少しずつなくなって行くと思う。
⑭「専門バカ」という言葉があるように、専門以外のことで
偏見を持ってしまうのは未だ分かるが、この人達のように
専門分野で、こんな偏見を持ってしまうのは問題!
⑮確かに、産後すぐのダウンちゃんママはネガティブな人が
多いかもしれないが、そうでない人もいる。その事実が分かって
いない点で偏見を持った人達と言えると思う。
⑯知らないだけで、勉強すればこの人達の偏見もなくなる
と思う。
⑰ある特定の人だけを見て、「みんなそんな感じ~!」と
してしまうのが偏見!
今回は全員の意見を載せたので、重複しているものもありますが、
「知らないだけ」「勉強不足なだけ」という意見が多かったです
想定していた通り、ある一定の人のイメージが全体像を
創ってしまうという意見も出ていました。
また、想定していたこととして、「偏見」という言葉の他に、「差別」という
言葉も出てきました。偏見と差別は似て非なるものだと思っていますが、
時々、説明に窮していました。ヒアリングの中で出て来たように
「上から目線」が差別だとしたら、K保健師もM元係長も差別は
持っていないと考えています。
ヒアリング後も、やはり、
知らなかったが故に、「ダウン症児の親=ネガティブが
一人歩きしてしまった」のだと認識しました
もちろん、「(ダウン症と)知っていて産んだのですか?」と
訊くかどうかは人間性の問題だと思うけれど・・・
なお、ダウン症児以外のことでも、保健師に関するクレーム的なことが
このブログのコメントやオーナーへのメッセージに寄せられているので、
「保健師になる教育課程で、偏見を助長するような授業が行われている
のではないか?」という意見も一理あるのかもしれません
今後は「偏見が生まれるメカニズム」について、
少しずつ勉強していきたいと考えています
論文でも発表しようかしら~?
と、雲を掴むような話しをしていないで・・・
次回の「知っていて産んだのですか?10」では、
このヒアリング結果も踏まえ、K保健師、M元係長、
その上司の当たるI元課長と面談した内容を書きます
「ちょっと!それって~
」と叫びたくなることばかりでしたが・・・
またまたお楽しみに~
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おひーさまが大くしゃみをしました(>_<)
風邪かな?
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M元係長が「(ダウン症と)知っていたと知らなかったとでは
保健師の対応が違う」と明言したこと、一方で、三か月健診の時に
謝罪に来たことに関するヒアリング結果を書きました。
今日は、K保健師とM元係長の発言の裏にあると推測される
偏見

ヒアリングの回答を書きます

ひーままが定義する「偏見」とは、
・正に偏った見方
・思い込み
・多くの人がそう言っているので、自分もそうだと思うこと
(ステレオタイプ?)
・知らないが故に一人歩きしてしまうこと
・事象に対する客観的な証拠がないのに、観念的で独りよがりな見解を持つこと
上記のことが多いほど、偏見の根も深いと考える。
K保健師とM元係長の偏見の背景には、特に、
「知らないが故に一人歩きしてしまうこと」があったと考える。
つまり、ダウン症児やその母親のことをあまり知らないため、
「ダウン症の親=ネガティブ」という偏見を
いとも簡単に持ってしまったのだと考える

簡単に言えば、勉強不足ということ

(税金を貰って仕事をしている人達がこれでは困るのだが・・・・)
しかし、保健師という国家資格と、行政の管理職という肩書きが
偏見であっても真実味をもたせてしまうのである

一方で、別の観点から見れば、
出産後に、自分の子供がダウン症と言われて
悲しむ母親の方が多いことも理解している。
しかし、だがらと言って、
「ダウン症の親=ネガティブ」は
決して成り立たない!
また、受容までに時間をあまり要さない人もいれば、
子供が小学校になっても受け入れることが出来ない人もいる。
本当に人それぞれ!三者三様、十人十色なので、
「ダウン症の親=ネガティブ」は
決して成り立たない!
そして、100万歩譲って、仮に、
「ダウン症の親=ネガティブ」が成り立ったとして、
「(ダウン症と)知っていて産んだのですか?」と訊いた所で
支援にどんな違いが出るというのだろうか?
結局の所、K保健師の偏見である「ダウン症の親=ネガティブ」
に当てはまらない人の出現に驚き

それは、三カ月健診の時に、K保健師自身が言及している

上記がK保健師とM元係長の発言の裏にあると推測される偏見に関する
ひーままの意見である。
これに対するヒアリングは17名(うちダウン症児の親7名)に対して行い、
以下のような回答を頂きました。
母集団(ヒアリングの対象)は、ひーままの友人、知人、初対面であっても
ダウン症児の母が直接聞いたことなので、温情があったことは否めません

また、30代40代が中心なので、世代の特殊性もあるかもしれません。
3.偏見に関するひーままの意見に対して、
①偏見の背景には、知らない、不勉強ということがあると思う。
②「私がお子さんまだ?」と聞かれて来たのと同じように、
あまり考えずに訊いてしまっただけではないか?
これが偏見なのかもしれないけれど・・・。
④あまりダウン症児の親と接したことがない人達が言っただけで、
それを「偏見」と括るのは如何なものか?
⑤偏見は偏った見方だと思うけれど、この場合は上から目線の
差別。偏見と差別ならまだ偏見の方がマシ!
⑥保健師になる教育課程で、偏見を助長するような
授業が行われているのではないか?
⑦「私は偏見など持っていません」という人ほど、
偏見を持っている。この人達も同様なのでは?
⑧知らないだけだと思う。この人達はもっと勉強すべき。
⑨偏見は誰でも持っていると思う。その強弱は育った環境や
人間性によって大きく異なる。今回のケースは人間的に疑問
な人達の発言と考える。
⑩この人達にクレームを付けるのなら、偏見の生まれる
メカニズムをもっと知ってからにすべき。
⑪知ろうとしない、勉強しようとしない姿勢によって、
偏見が助長されていくのだと思う。
⑫この人達は、何人のダウン症児及びその親との
係わって来たのか?その人数によって偏見か事実かが
決まると思う。
⑬知らないだけだと思うので、今回のケースを契機に、
この人達の偏見も少しずつなくなって行くと思う。
⑭「専門バカ」という言葉があるように、専門以外のことで
偏見を持ってしまうのは未だ分かるが、この人達のように
専門分野で、こんな偏見を持ってしまうのは問題!
⑮確かに、産後すぐのダウンちゃんママはネガティブな人が
多いかもしれないが、そうでない人もいる。その事実が分かって
いない点で偏見を持った人達と言えると思う。
⑯知らないだけで、勉強すればこの人達の偏見もなくなる
と思う。
⑰ある特定の人だけを見て、「みんなそんな感じ~!」と
してしまうのが偏見!
今回は全員の意見を載せたので、重複しているものもありますが、
「知らないだけ」「勉強不足なだけ」という意見が多かったです

想定していた通り、ある一定の人のイメージが全体像を
創ってしまうという意見も出ていました。
また、想定していたこととして、「偏見」という言葉の他に、「差別」という
言葉も出てきました。偏見と差別は似て非なるものだと思っていますが、
時々、説明に窮していました。ヒアリングの中で出て来たように
「上から目線」が差別だとしたら、K保健師もM元係長も差別は
持っていないと考えています。
ヒアリング後も、やはり、
知らなかったが故に、「ダウン症児の親=ネガティブが
一人歩きしてしまった」のだと認識しました

もちろん、「(ダウン症と)知っていて産んだのですか?」と
訊くかどうかは人間性の問題だと思うけれど・・・

なお、ダウン症児以外のことでも、保健師に関するクレーム的なことが
このブログのコメントやオーナーへのメッセージに寄せられているので、
「保健師になる教育課程で、偏見を助長するような授業が行われている
のではないか?」という意見も一理あるのかもしれません

今後は「偏見が生まれるメカニズム」について、
少しずつ勉強していきたいと考えています

論文でも発表しようかしら~?

と、雲を掴むような話しをしていないで・・・
次回の「知っていて産んだのですか?10」では、
このヒアリング結果も踏まえ、K保健師、M元係長、
その上司の当たるI元課長と面談した内容を書きます

「ちょっと!それって~


またまたお楽しみに~

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Posted by ひーまま (陽満々) at 23:55│Comments(2)
│知っていて産んだのですか?
この記事へのコメント
力作を読ませていただきました。「偏見が生まれるメカニズム」を研究し、その是正に取り組んでいるのが、「社会福祉士」と「精神保健福祉士」です。
1960年(昭和35年)に精神薄弱者福祉法が施行されましたが、知的障害者福祉法に改称されたのは1999年(平成11年)です。国連が1948年(昭和23年)に「世界人権宣言」を、1975年(昭和50年)に「障害者の権利宣言」をしたことにより、多くの国々がその決議に批准し、世界中が障害者に対する意識を変えて行く中で、日本だけがその流れに大きく逆らっています。その理由には、1964年(昭和39年)に起きた「ライシャワー事件」が関与しています。これ以上書くと長文になりすぎますので、調べてみてください。
1960年(昭和35年)に精神薄弱者福祉法が施行されましたが、知的障害者福祉法に改称されたのは1999年(平成11年)です。国連が1948年(昭和23年)に「世界人権宣言」を、1975年(昭和50年)に「障害者の権利宣言」をしたことにより、多くの国々がその決議に批准し、世界中が障害者に対する意識を変えて行く中で、日本だけがその流れに大きく逆らっています。その理由には、1964年(昭和39年)に起きた「ライシャワー事件」が関与しています。これ以上書くと長文になりすぎますので、調べてみてください。
Posted by 清野充典 at 2010年10月06日 00:23
清野さま
「偏見が生まれるメカニズム」を研究したい・・・
と言っても、どこから手をつければいいのか
判らずにいました。
貴重なアプローチ方法をお伝え下さって
ありがとうございました<m(__)m>
まずは、「ライシャワー事件」を早速調べてみます!
「偏見が生まれるメカニズム」を研究したい・・・
と言っても、どこから手をつければいいのか
判らずにいました。
貴重なアプローチ方法をお伝え下さって
ありがとうございました<m(__)m>
まずは、「ライシャワー事件」を早速調べてみます!
Posted by ひーまま
at 2010年10月07日 02:58

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