新型検査~私が理解したこと~

ひーまま (陽満々)

2013年06月11日 23:55

昨年8月末に新型検査の報道がなされてから
約9カ月(←私の在港期間とほぼ同じ)が経って、
この検査について、理解できたことも増えました
今日は理解したことを少し整理したいと思います。


まず、新型検査と書いていますが、実際は
「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」
というのが正式な名称

一般の診察ではなく、全国14病院と共同で行う「臨床研究」
一環なので、誰でも受けられるという物ではない。
当初は35歳以上という条件も付いていたようだが、
最終的には記載されていない。
(記載してしまうことでの懸念を、日本産婦人科学会の
パブリックオピニオンに書いたのが採用された)
             
     そんな訳はないと思います


これまでの血清マーカーが科学物質(ホルモン)を対象とした
検査だったのに対して、新型は遺伝子検査である。
これまでが確率であったのに対して、今回は、
あくまで精度の高い確定的検査

この「非確定的検査」というのが実はミソで、
陽性が出た場合は、結局、羊水検査
(羊水を抜く)をしないと、確定しない訳で・・・


一番最初の報道では、血液だけで99%ダウン症などが判る
と書かれていただけで、羊水検査の必要性をうたった物はなく、
この点からも、マスコミの報道に疑問を感じています。

「血液だけで、よく判るな~?」
「検査のメカニズムを知りたいな~?」
と香港に渡ってからも思っていました。

羊水検査の必要性をを知ったのは、
一時帰国していた昨年11月のこと
「な~んだぁ」
「結局、羊水検査をしなくちゃいけないんじゃん」
「じゃぁ、意味ないじゃん」

そう思った背景には、あの恐ろしい羊水穿刺
(羊水を抜くこと)の体験があるからです。
体験者がゆえの想いです
羊水穿刺に関しては、このカテゴリーの次々回の記事
羊水検査を考える」で書きたいと思っています


新型検査で判るのは、13トリソミー、18トリソミー、
21トリソミー
のいずれもトリソミー型の染色体異常のみ。

・平均的な遺伝子を持った人は誰一人いない
・先天的遺伝子異常は3~5%の確率で発生する
・21トリソミー(ダウン症)は、そのうちわずか0.1%
・ダウン症は、知的障がいのわずか10%

上記の事実から考えると、新型検査を受けた所で・・・
という感覚も正直、抱いてしまいます
(受けた方に対してではなく、「自分だったら・・・」です)
その他の事例や視点から、「安全・安心とは何か?」という
記事も書いてみたいと思っています


また、新型検査の正確さ(検査方法)にも若干の疑問が
あります。当初は99%の確率と記されていた数値が
70%台に修正されていたと日本の友人から聞きました。
(自分の目で見た訳ではないので、断定的には書けませんが・・・)

ただ、陰性を「陽性」と誤った率より、陽性を「陰性」と誤った率が
約10倍弱という記事は読んでいるので、
やはり99%というのは
有り得ないのかな?と思っています。検査方法に関する記事は、
このカテゴリーの次回に書きます


約1ヵ月前のニュースソースなので、若干古いのですが・・・
新型検査が導入されてから約1ヵ月で441人が受診し、
結果が判明した257人中、「陽性」は9人だったそうです。
内訳は、21トリソミーが6人、18トリソミーが3人。
13トリソミーや判定保留はいなかったそうです。

2012年の出生数は103万7000人
ダウン症の発生率は、どの国でも平均的に1/1000。
日本では、最近1/600になって来ているという記事も読みました。

ということは・・・

今回の新型検査を通して見えて来たことを、
様々な視点から、書いて行きたいと思っています。
お楽しみに~



今日の良かった
おひーさまをインターに送り届けた途端、大雨に!
香港では豪雨警報が出ると、休校になるので、
「送った者、勝ち!」とちょっとVサイン状態でした。




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