ダウン症児の講演会

ひーまま (陽満々)

2010年07月17日 23:56

今日は「ダウン症児のことばとコミュニケーションを育てる
~生活や遊びのなかで~」という講演会に行って来ました。
講師は、東京学芸大学教育実践研究支援センター
准教授の橋本創一先生でした。

講演会の中で「ホーッ!」、「なるほどね~!」
などと感じたことを書いて行きますね。
このブログを読んで下さっているダウン症児の
親御さんのお役に立てると嬉しいです

ただ、1歳2カ月の幼児の母親の視点になっているので、
2歳児以上のお子さんにとって役立つかは分かりません…

1.ホッとした系のこと
おひーさまは一人座りがびみょ~なので、今後のタッチ、歩行開始は
相当遅いだろう。そのことが言葉など知的の発達に悪影響を与えないか
という心配があったのですが…。

先生が指導したお子さんの中で、5歳まで歩けなかったお子さんがいたそうです。
でも、その後は普通高校に進学するなど、知的水準は高かったようです。
お座り期間が長いほど知的水準も高くなるのではという仮説もあるそうで、
スタスタ歩けない分、じっくりとおもちゃ等で遊んでいる内に、
逆に知的な部分が育成されていくようです。

2.やっぱり!系のこと
逆に、発語が遅いと知的水準が低くなる傾向はあるようです。

3.「なるほどね~!」系のこと
ダウン症児は一般に記憶力が弱いと言われているそうです。
でも、これは耳からの短期記憶系のことを指していて、
目からの情報はきちんと記憶するようです。
あと、意外と文字好きだそうです。

4.効果的な取り組みは?

目からの情報は記憶するので、
写真や絵などで説明するのが有効だそうです。
文字好きなのだから、話し言葉より、
読み言葉・書き言葉を重視すべきだそうです。
(これには反対意見もあるようですが…)
早くから文字を教えていくことが重要で、
「おしゃべりあいうえお」の機械や50音表は有効だそうです。

5.幼児期からの具体的な取り組みは?
寝る前の音読など、まずは絵本に慣れさせる。
(おひーさまはページをめくるのが大好きで、
ストーリーなど全く聞いていない様子・・・)

おひーさま位の月齢のお子さんの場合、
「だだだ」「ばばば」「ぱぱぱ」などの音を発して、
これが更に複雑な音へとつながって行くそうです。
なので、どこかのひーままのように、「パパを先に言って~」などと
怒っているのではなく、子供の発音を真似したり、
親の方が先に「だだだ」「ばばば」など言うことも必要だそうです。

幼児期は名詞はどんどん入ってくるけれど、動詞は難しいので、
「ワンワン」と子供が言ったら、「走ってくるね」、「寝てるね」
などの動詞をどんどん言ってあげることが大切だそうです。

また、幼児期後期からは「どうして、この子は怒っているの?」
などの問いかけもストーリーの理解力
(物事の時間的・空間的関係)を
認識する上で重要になってくるそうです。

今回の講演会では、怒涛のごとく様々な重要な情報が話され、
脳ミソ筋肉女は付いていくのが大変で…

でも、脳ミソ筋肉女は家に帰って早速、
「ば、ば、ば~!」と言って踊り
「だっ、だ、だ~」と言って
「ぱっ、ぱっ、ぱ」と言って
おひーさまを抱きしめてみました

でも、おひーさまったら、「しら~」ってそっぽ
ひーぱぱまで、「ママ、変な人だね?」って

でも、ひーままの飽くなき挑戦は続くのだぁ~

詳しくは、先生のご著書で




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