たまりば

出産・育児 出産・育児その他 その他

2010年11月03日

障がい児と普通学級1

今日は、『障害があるからこそ普通学級がいい』の
著者である片桐健司氏の講演を聴きに行ってきました。
片桐氏は品川・大田区立小学校の元教員で、
教師歴は38年に及ぶ方です。

「障害」があるからこそ普通学級がいい、という本題は、
実は本意ではないそうです。「障害」があろうとなかろうと、
みんないっしょが良い!というのが体験から得られた気持ち
だそうです。しかし、「障害」ゆえに普通学級に入れないという
現実がある時、それは違う!という思いを「こそ」に込めて、
この本題にされたそうですicon31

主催の「はるかぜの会」は、障がい児・者とその家族を取り巻く諸問題、
特に就学に関して勉強を重ねている会です。一人だと声にならない声も
数が揃えば、行政を動かす風になるかもしれないという思いのもとに活動
されていますicon_kirakira_r

今日の講演内容は、ダウン症児だけでなく、障がいを持つ全てのお子さん・
親御さんにとって重要な内容icon12なので、この記事だけは読んで
頂きたいですface16


1歳半の子の親であるひーままにとって、就学はまだまだ先の話し
のような気がしていましたが、参加して本当に良かったですicon303
というのも、間違っていたこと、知らなかったことが本当に多くて・・・icon10

間違っていたことface07
就学相談は、障がい児は全員受けなければならず、
受けないと入学出来ないくらいに思っていました。

でも、そんなことは決してありません!

就学相談や就学時健診に行かなくても、法律に従って、
就学通知は必ず来ますicon01
「就学相談」は親の意向を十分に伝えて、それに沿った対応をして
し頂くための場と考えていました。でも。実際は「相談」とはいうものの、
多くの場合、「その子に合った教育を!」という建前のもの、教育委員会に
よって就学先を決められてしまうそうですface08

また、就学時健診では、多くの場合、障がいのある子を特別支援学校や
特別支援学級へ振り分けるために、「障がい」を見つけるために、
検査などが実施されているそうですface08

知らなかったことface10
就学相談では、特別支援学校、特別支援学級、普通学級の特徴や長所・短所
などが説明された上で、親の方が就学先を決められるものだ!と
疑いなく思っていました。

でも実際は・・・
普通学級への就学を希望すると、様々な説得交渉があるのも事実のようです。
形式的には「親が決めたように」なっていても、実際は親の意向が汲み取られ
なかったケースも少なくないようですicon10
中には、普通学級に行ったら、支援はしない!とされたケースもあります。


ひーままは決して普通学級にだけ拘っているのではなく、
おひーさまに合った就学先に就学させたいと思っています。
それが普通学級なのか、支援学級なのか、支援学校なのか
今は分かりませんが、両親が就学先を決めたいと思いますicon21

選択肢がいくつかあって、その中から親が子供に合った就学先を選ぶのが
しかるべき姿icon05だと思っています。


明日の「障がい児と普通学級2」では、片桐健司氏のお話の中から、
「本当にそう!そう!」と頷いたことを書いてみたいと思います。


なお、就学で悩んでいいらっしゃる方は・・・
「障害児を普通学級へ・全国連絡会」へ御相談されるのもよいかもしれませんface01
http://www.zenkokuren.com
電話:03-5313-7832/050-1258-7832
Fax:03-5313-8052


ご訪問ありがとうございます<m(__)m>
ランキングに参加しているので、下のバナー
をクリックして頂けると励みになります♪
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
にほんブログ村 子育てブログ ダウン症児育児へ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へにほんブログ村






  • 同じカテゴリー(ダウン症児育児お役立ち情報)の記事画像
    言葉をどうするか④「バイリンガルなダウン症者」
    言葉をどうするか②「針のむしろ」
    ダウン症児の歩行
    同じカテゴリー(ダウン症児育児お役立ち情報)の記事
     感染と汗腺 (2014-07-14 23:55)
     言葉をどうするか④「バイリンガルなダウン症者」 (2013-03-20 23:55)
     言葉をどうするか③「三方良し!」 (2013-03-14 23:55)
     言葉をどうするか②「針のむしろ」 (2013-03-09 23:55)
     言葉をどうするか①「私のせい?」 (2013-03-07 23:55)
     作業療法 in 香港 (2013-01-10 23:55)

    Posted by ひーまま (陽満々) at 23:55│Comments(7)ダウン症児育児お役立ち情報
    この記事へのコメント
    こんにちわ。

    今回の記事を読ませて頂いて、この講演会は、障がい児の就学に関して”事実”をお話下さったんだろうなと思いました。
    就学前にこのようなお話を伺えたのは、とてもラッキーな事で羨ましくもあります。

    私も娘が就学する前は、何度かこの様な演題の講演会に参加しましたが、実際聞きたい話ほどオブラートに包まれていたようでした。

    ひーままさんが書かれている「間違っていたこと」「知らなかったこと」は正にその通りだと思います。
    ”相談”と言っても、初めて会った面談者が1時間足らずの話の中で得た情報を、会った事もない医師やその他の方たちに伝え”判定”するのですから、本当にその子が持っている力や可能性を見てもらえたとは到底思えません。
    相談中、面談者に一呼吸おいて支援学校、支援学級、普通学級のどれを希望するかと聞かれ、支援学級と答えた時には、”難問クリア”的な表情をされたのをはっきりと覚えています。

    先日コメントさせて頂いた時にも、かなり支援学級目線の意見となってしまいましたが、実際今娘のいる環境には満足しています。
    1年生から5年生までの9人が在籍していますのでちょっとした分校のようでもあり、常に縦割り学習なので上級生を手本にして沢山のことを学んでいます。今は上級生にお世話される立場ですが、数年後にはきっと娘も下級生のお世話をしてあげられるんだろうなと楽しみでもあります。
    また、校長先生始め、教頭、主任もいつも気にかけて下さいますし、交流学級の子供達とも良い雰囲気で活動出来ています。
    ただ、もしも普通学級を希望し入学させていたなら、この様な温かい環境になっていたかどうかは判りません。

    私は支援学級を選びましたが、その背景には普通学級を選んで良かったという話を聞いた事が殆ど無いという現状もあります。
    皆さんのお話には、
    〇もう普通学級を続けるのは無理かもといつも思っていた。
    〇2年生の夏頃からずっと支援学級を勧められた。
    〇高学年の時は殆ど不登校だった。
    〇中学で支援学級に入ったら、基本的な事が出来ていないと6年間を全否定された感じだった。

    「知的障害の子が普通級にいる事を文科省が望んでいない現状」とのコメントが先日ありましたが、それを象徴するような事例だと思います。

    ひーままさんのブログには、障がい児の親御さんが沢山訪問されていると思いますので、小中高を問わず、選んだ学級・学校の現状や長所・短所をお聞かせ頂けると、後続の子供達にはとても参考になるのではないかと思います。

    また、記事中に「普通学級に行ったら、支援はしない!とされたケースもあります。」との事ですが、財政的に補助員の確保が難しいとの話も聞きました。
    その為補助が付けられるのは、他人や自身に危険を及ぼす可能性がある子になってしまうので、その他の子達にはなかなか難しいと・・・。


    ブログ管理者でもないのに、本当に勝手な意見と長文をお許しください。
    Posted by きゅー at 2010年11月04日 10:10
    きゅーさん。

    いつもコメントをありがとうございます<m(__)m>

    私も、片桐氏をはじめ主催の方々も、
    本当に「信実」を語って下さったのだと思っています。
    言いにくいことも沢山あっただろうに、包み隠さず伝えて
    下さったことに心から感謝しています。

    私もこれからじ~くりと時間をかけて、おひーさまの
    就学先を考えていくつもりです。
    まずは就園からなんですけどね・・・(>_<)

    きゅーさんの生情報やご意見は私のように、これから
    就学を迎える障がい児の親御さんにはとても貴重です!!!
    どうぞ「本当に勝手な意見と長文をお許しください。」
    などと仰らずに、貴重なコメントを書いて下さい。

    今回のコメントも「ダウン症児育児お役立ち情報」に掲載
    させて頂くかもしれません!その節はまたご連絡いたします。
    どうぞよろしくお願いたします。
    Posted by ひーままひーまま at 2010年11月06日 01:30
    たまたま検索していて、ヒットして拝見させていただきました。

    11/3の講演会私も聞きに行きました。
    私は、来年度1年生になる息子を持つ母です。

    迷いに迷い、就学相談を受け、昨日委ひと段落が付きました。

    判定→特別支援級

    私は、お姉ちゃんも通っている(元2年生)私の母校へ通わせたかった(通級)

    ちなみにうちの息子は、軽度知的障害と言われています。

    11/3、片桐先生の話を聞いて絶対に普通級に行かせたいと思うようになりました。
    通級もいらないと思うようになりました。

    結果が支援級で出た場合は、通級はいかせられないそうで・・・

    昨日の話し合いの際も、特別支援級を進められましたが、親の意向を通してきました。
    でも、思っていた以上に教育委員会の方は、話がわかる人でした。
    主人が一言「子供は、子供の中で育つ。だからこそ、今保育園で一緒に過ごしている仲間がみんな選ぶ小学校へ入れたい。」

    珍しく、主人の一言はさえていて、教育委員会の先生も納得してらっしゃいました。

    これから、校長面談等・・・大変なんでしょうが前に向かって進んでいきます。

    なんか、文章めちゃくちゃで済みません。。。
    Posted by もこあ at 2011年02月16日 13:08
    支援級判定で娘を昨年4月に普通級に入れました。

    娘の発達状況を見ながら、普通級で大勢の子どもと育ち合えるのではないかと思い、また判定された支援級で娘の何を伸ばせるかを考え、支援級で得られるもの、得られないものと、普通級で得られるもの、失うかもしれないものを考えて結果普通級を選択しました。一時期は手厚い支援のある支援校も真剣に考え見学に行き先生とも子どもも交えて面談もしました。そこで充分伸ばしてくれるであろう娘に合った学力というものもかなり魅力的でしたが・・・

    支援級判定なので、普通級では支援員はつかないと教育委員会に宣言され、校長にも当初は付添も迫られそうになりこちらも構えてしまったので今、思えば当初はギクシャクしたスタートでした。担任も障がいのある子どもの担任の経験がないということでとても不安だったんだと思います。娘や自分だけが大変と思っていましたが、先生も不安なんだということに思いが至りませんでした。そんなことでかなり私自身がへこむ時期がありましたが、11/3講演の片桐先生にめぐり合うことができ、また多くのママ仲間にも励まされ乗り越えて現在に至っています。

    その間に週1日パートが休みの日に娘に付き添うことになったのですが、それ以外にも週末にも学校に通い担任や相談窓口の保健室の先生、特別支援教育コーディネーターの先生とお話しすることで、お互いの気持ちが近くなったのか、学校全体で娘を理解してくれる雰囲気がますます強くなりました。
    もともと校長以外はできる限り「娘が楽しく学校に通えるように」しますと言ってはくれていたのですが、特に担任の娘への理解が特に深まり信頼関係ができたような気がします。もうすぐ2年生になりますが是非担任を持ちあがってもらいたいと思えるようになりました。夏休み前に思い悩んでいた時とは大違いです。

    学校に対してはこちらの気持ちを丁寧に伝えることが大切だと思います。何故障がいがある子どもの親だけが特別なことをしなければいけないんだろうと思っていましたが、現状ではシステムが整っていない過渡期(であると思いたい)なので、それを変えるための活動としては致し方ないことなのだと思えるようになりました。ここを通らなければきっと変えられないのだろうと。我が子が、我が子に続く子どもたちのためにも今私ができることの1つなんだと思います。
    そして、この親の思いを集めて行政のシステムを変えるために発信し続けたいと思います。

    2年生に進級するにあたって教育委員会との面談もありますが、そこでも娘の現状をしっかり見ていただき、こちらの思いもまた伝えていきます。

    長文でまとまりのない文章ですが、もこあさんへ是非伝えたいと思いました。(公開できる中身か自信がないのでひーままにご判断していただいてよろしいですか)
    Posted by めぐまま at 2011年02月17日 00:41
    もこあさん。
    めぐままさん。

    もこあさん。
    はじめまして!
    コメントをありがとうございました<m(__)m>

    おひーさまは未だ1歳9か月ということもあって、
    障がい児の進学に関しては、これから色々と
    情報収集をして行こうと思っています。

    めぐままさんのコメントは、私がまだ経験したことの
    ないことを当事者の立場から詳しく書いて下さって
    いるので、私自身、とても参考になります。
    もこあさんもきっと、参考になったことが多かったの
    ではないでしょうか?


    めぐままさん。

    めぐまさんの取り組みには頭が下がる思いです。
    おひーさまが就学する時には、めぐままさんのような方の
    ご尽力によって、様々な道が開かれているような気がします。
    私も何らかの取り組みができたら・・・と思っています。
    Posted by ひーままひーまま at 2011年02月18日 00:49
    めぐままさん
    ひーままさん

    コメントありがとうございます。

    めぐままさんの御話は、これからうちが進んでいくと思われる過程なので、とても参考になりました。

    就学相談を受けてこられた方たちの話だと、相当おかしなことを言われると覚悟していました。

    きっと、めぐままさんたちがいろいろ意見を言ってくださったからだと思いますが、正直私は、思いっきり構えていったのですがU先生はじめ、すごく話を聞いてくださいました。

    数回しか会っていない息子のことを、これだけでここまで見抜いている・・・・
    さすが、教育者だなとも思いました。

    なので、先生にも正直に私の気持ちはお伝えしました。

    いずれ、転校するかもしれないが始めたこともない普通級をやりもしないで初めから違うレールには乗せたくないとお伝えしました。

    SOSを子供が出した時に、考える・・・と。

    小学校って大事じゃないですか。
    もし、ここで特別支援救を選べば、中学高校も決まってしまうのですから。

    とりあえず、学童のほうは決定通知が昨日届きました。

    最近ふと思い出したことがあって。
    うちは、2年生(女) 今度1年生の息子  2歳(娘)なんですが
    一番下の子を妊娠した時に、出血して病院から
    「自然に流れるのを待ちましょう」と某大学病院の医師に言われ、納得いかず近くの産婦人科へ行ったら、流産を待っていても、体に負担が出てしまうから、手術しましょうと。。。

    納得がいかなくて、駒沢にある東京医療センターで受診したら
    「これ以上出血しなかったら大丈夫だよ」と。

    卵のアレルギーはあるものの、元気に生まれてきましたよ!

    あの時、言われたとおりにしていたら、娘には会えなかったって思うんです。
    自分の勘を信じてよかったと思うんです。

    だから、息子もきっと頑張れるさ!って思っています。

    また、報告&相談させてくださいね。
    Posted by もこあ at 2011年02月18日 13:05
    もこあさん。

    就学に関しては私は未だ知識が少ない状態ですが、
    「自分の勘を信じてよかった」
    これには本当に同感です!

    私も「人生最低最悪の日々」にご登場頂いている
    O医師に色々言われましたが、
    「大丈夫!この子はきっと生まれて来る」という
    勘というより確信みたいなものが当時はありました!

    私も、きっと息子さんも頑張れる気がしますよ♪

    御報告をお待ちしています☆
    Posted by ひーままひーまま at 2011年02月20日 01:10
    ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    障がい児と普通学級1
      コメント(7)